「父が肝臓がんになった」「親戚に肝臓がんの人がいる」
──そんな話を聞くと、「自分も同じ病気になるのでは」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。

肝臓がんには、遺伝的要因よりもウイルス感染や生活習慣が深く関わっていることが分かっています。
しかし、家族に肝臓がんの方がいる場合、生活習慣や感染経路を共有している可能性があり、注意が必要です。

この記事では、肝臓がんの発症要因や検査、生活で気をつけたいポイントを白金麻布メディカル内科・内視鏡クリニックがわかりやすく解説します。

肝臓がんは遺伝するの？

結論から言うと、肝臓がんは基本的に遺伝しません。
肝臓がんの多くは、ウイルス感染（B型・C型肝炎）や脂肪肝、アルコールなどの環境要因によって発症します。

ただし、家族に肝臓がん患者がいる方は、発症リスクが高い傾向があるという研究報告があります。
これは、

• 家族間でのB型・C型肝炎ウイルス感染の可能性
• 食生活やアルコール習慣などの共通した生活環境

が関係していると考えられます。

肝臓がんの主な原因

家族で肝臓がんになったら、自分は検査を受けたほうがいい？

はい。
家族に肝臓がんを経験された方がいる場合、一度は肝臓の健康チェックを受けることをおすすめします。

白金麻布メディカル内科・内視鏡クリニックでは、以下のような検査で肝臓の状態を総合的に評価します。

肝臓がんリスクを調べる主な検査

「ウイルス感染がある」「肝機能が高め」「家族に肝臓がんがいる」
これらに当てはまる場合は、定期的な検査がとても重要です。

遺伝性の肝臓がんとは？

ほとんどの肝臓がんは遺伝しませんが、ごくまれに遺伝的要因が関係するタイプも存在します。

遺伝性肝腫瘍症候群とは

家族性腫瘍症候群（例：家族性大腸腺腫症、リンチ症候群など）の一部で、肝臓にも腫瘍が発生しやすい体質を持つケースがあります。

しかし、これらは非常に稀であり、日本人の肝臓がんの大半は感染や生活習慣が要因です。

肝臓がんを早期発見するために必要な検査とは？

肝臓がんは“沈黙の臓器”とも呼ばれ、初期はほとんど症状がありません。
そのため、早期発見のためには定期的な検査が不可欠です。

初期の肝臓がんではこんなサインも

• なんとなくだるい
• 食欲がない
• 右上腹部の違和感
• 体重減少
• 黄疸（皮膚や目の白目が黄色くなる）

これらは肝臓がんだけでなく、肝炎や脂肪肝でも見られる症状です。
少しでも気になる場合は、早めの受診をおすすめします。

普段の生活において気をつけることはありますか？

家族に肝臓がんの方がいる場合は、日常生活の中で肝臓を守る習慣を意識することが大切です。

1.肝炎ウイルス検査を受ける

B型・C型肝炎は自覚症状がなく進行するため、血液検査でのスクリーニングが推奨されています。
陽性の場合も、抗ウイルス薬などの治療で進行を抑えることが可能です。

2.アルコールの摂取を控える

毎日の飲酒習慣は肝臓への負担となり、肝炎・肝硬変・肝がんのリスクを高めます。
「週に2日は休肝日」を意識しましょう。

3.肥満と脂肪肝に注意

肥満や糖尿病がある方は、**非アルコール性脂肪肝炎（NASH）**に進行するリスクがあります。
NASHは近年、肝臓がんの原因として注目されています。

4.バランスの取れた食事を心がける

• 野菜・果物をしっかり摂る
• 高脂肪食・加工食品を控える
• 魚・大豆製品・オリーブオイルなど良質な脂質を取り入れる

肝臓は食生活と直結しています。
「腹八分目」を意識することが、肝臓への一番の思いやりです。

心配や不安がある場合にはどこで相談できますか？

家族に肝臓がんがある場合、「自分も検査を受けるべき？」「何から始めればいい？」と迷う方は多いでしょう。

白金麻布メディカル内科・内視鏡クリニックでは、

• 肝炎ウイルス検査
• 腫瘍マーカー・超音波検査
• 生活習慣や食事の指導

などを一貫して行い、肝臓の健康をサポートします。

不安なまま過ごすより、「検査を受けて安心を得る」ことが何より大切です。
初めての方にも丁寧にご説明いたします。

ご家族の皆さまも今一度の健康見直しを―

家族に肝臓がんを経験された方がいる場合、それは「自分の健康を見直すサイン」でもあります。

肝臓は沈黙の臓器と呼ばれ、症状が出たときには進行していることも少なくありません。
だからこそ、「何もないうちに検査を受ける」ことが重要です。

港区・白金・麻布エリアで肝臓がんの家族歴がある方は、白金麻布メディカル内科・内視鏡クリニックへご相談ください。
超音波検査・血液検査を組み合わせて、肝臓の状態を丁寧にチェックいたします。