はじめに

「ポリープがあるので、切除をおすすめします」と言われたけど…
「がんじゃないの？」「切除って痛いの？」「入院しなきゃダメ？」
そんな不安を感じた方も多いのではないでしょうか。
大腸ポリープは、腸の内側（粘膜）にできる“できもの”のようなものです。
すべてががんではありませんが、その一部は将来的に大腸がんに進行する可能性があるため、
「早めに取り除く」ことが非常に重要とされています。
当院では、大腸カメラ検査中にポリープを発見した場合、**その場で切除まで行う“日帰りポリープ切除”**に対応しております。入院の必要はなく、検査から治療までを一度で済ませることが可能です。

このページでは、

• 大腸ポリープとは何か？
• なぜ切除が必要なのか？
• 日帰りでできるケースと注意点
• 実際の流れや術後の過ごし方

などについて、患者様にわかりやすく解説していきます。
「切除と言われて不安…」という方も、ぜひ最後までご覧ください。

大腸ポリープとは？

腸の内側にできる“できもの”のような存在です

大腸ポリープとは、腸の内側（粘膜）に発生する隆起（ふくらみ）や突起物のことをいいます。
多くは良性ですが、なかには放置するとがんに進行する可能性のあるものもあります。

無症状のことがほとんど

大腸ポリープの厄介な点は、初期には自覚症状がないことです。
以下のような症状が出る頃には、進行してしまっている場合もあります。

• 便に血が混じる
• お腹の張り、違和感
• 下痢と便秘を繰り返す
• 便が細くなる

このような変化がある場合は、できるだけ早めの検査が大切です。

健康な方にも見つかることがある

ポリープは、健康診断で便潜血検査に引っかかって見つかるケースもあれば、全く症状がない方でも、大腸カメラで偶然見つかることも少なくありません。
特に40代以降は発生率が上がるため、年齢に関係なく、定期的な内視鏡検査が推奨されています。

大腸ポリープの種類と性質

すべてのポリープががんになるわけではありませんが、見極めが重要です
大腸ポリープにはいくつかの種類があり、その性質によって“がん化するリスク”が異なります。
見た目だけで判断するのは難しく、内視鏡による検査と切除後の病理診断が必要です。

主なポリープの種類

過形成性ポリープ（良性）

・小さく平坦な形状で、がん化のリスクは極めて低いものがほとんどです。
・切除せず経過観察となることもあります。

腺腫性ポリープ（良性〜前がん病変）

・もっとも一般的なポリープで、がんの“芽”となる可能性があるため、切除対象となります。
・大きさが大きいほど、がん化のリスクが高くなります。

鋸歯状病変（SSL）

・近年、がん化の可能性があると報告されており、注意が必要です。
・見た目では過形成と似ているため、切除して病理で診断します。

がんを含むポリープ

・ポリープの中にがん細胞がすでに存在している場合もあります。
・内視鏡で切除可能なものから、外科手術が必要なものまで状態により異なります。

ポリープの見た目では判断できない

外見だけでは「良性か悪性か」はわかりません。
だからこそ、内視鏡でしっかりと観察し、必要に応じて切除・病理検査を行うことが大切なのです。

日帰りで切除できるポリープの特徴

すべてのポリープが“その場で切除できる”わけではありません

当院では、大腸カメラ中にポリープを発見した場合、**安全に対応できると判断した場合に限り、その場で切除（日帰り手術）**を行います。
当院では発見されたポリープに応じて、それに適した切除方法を選択しています。

CSP	10mm未満のがんを疑わない病変
ポリペクトミー	主に茎のある病変
EMR	がんの可能性があるもしくは10mm以上の病変

当院では上記切除方法でポリープを切除しており、この方法で安全に切除できると判断したポリープには切除を行っています。

日帰りでの切除が難しいケース

先ほど説明した切除方法で切除が難しいと判断した際には、後日改めての切除や入院を要する施設へのご紹介となることがあります。

• 大きさが2cmを超えてESDという入院が必要な内視鏡治療を要する病変
• 茎が太く、出血のリスクが高いもの
• 複数個所に広がっているポリープ群

当院では無理な日帰り切除は行わず、安全性を最優先にした判断を行っております。

当院での日帰り大腸ポリープ切除の流れ

検査から治療までを一度で完結。入院不要で体への負担も最小限です。
当院では、大腸カメラ検査とポリープ切除を同日に行う「日帰り切除」に対応しています。
初めての方でも安心して受けていただけるよう、検査から帰宅までの流れを詳しくご案内いたします。

「検査だけで終わると思っていたのに、ポリープが見つかって不安…」
そんなときも、当院ではその場で切除まで行える体制を整えておりますのでご安心ください。

切除後の過ごし方と注意点

無理をしないことが回復のポイントです。
日帰りでのポリープ切除後は、普段通りの生活に戻れる方がほとんどですが、体の中では“傷あと”ができている状態です。
出血や合併症を防ぐため、術後数日間は生活にいくつかの注意が必要となります。

術後の主な注意事項（目安は7〜14日間）　切除方法によって異なります。

こんな症状があれば、すぐにご連絡を

• 明らかに血液が大量頻回にでる
• お腹の痛みが強くなる
• 発熱（37.5℃以上）が続く
• 吐き気・嘔吐・冷や汗がある

これらの症状がある場合は、術後出血や合併症の可能性があるため、すぐに当院または夜間救急へご相談ください。「切ったばかりなのに動いていいの？」と心配される方も多いですが、無理をしない範囲で日常生活に戻っていただけるのが日帰り治療のメリットです。

よくあるご質問

はじめての大腸ポリープ切除でも、安心して受けていただけるように
患者様からよくいただくご質問にお答えします。

この他にもご不安があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。
「何もなければ安心、あれば早期発見」それが内視鏡の意義です。

日帰り大腸ポリープ切除をご希望の方へ

大腸がん予防は「ポリープのうちに切除すること」から始まります。
大腸ポリープは、自覚症状がないうちに静かに進行することが多く、「放っておいても大丈夫そう」に見えて、実は早めの対応が重要な病変です。当院では、患者様の負担を最小限に抑えながら、検査からポリープ切除までを同日・日帰りで完結できる体制を整えています。

当院の特長

• 女性医師による内視鏡検査にも対応
• 苦痛を抑えた検査（鎮静剤使用）で、「眠っている間に終了」も可能
• 完全予約制で待ち時間も最小限
• 土曜も診療対応。お忙しい方にも受けやすい体制

ご予約・ご相談方法

WEB予約は24時間対応。スマホから簡単にお取りいただけます。
初めての方も、検査について不安な方も、まずはお気軽にご相談ください。