家族で胃がんと診断されたことがある
家族で胃がんと診断されたことがある

「家族が胃がんと診断された」と聞くと、不安や恐怖を感じる方は多いと思います。
「自分も同じようになるのでは?」
「遺伝するの?」
「検査を受けたほうがいいの?」
実は、胃がんの発症には生活習慣やピロリ菌感染が大きく関係しています。
そして、一部には遺伝的な体質によって胃がんになりやすいケースも存在します。
この記事では、胃がんの遺伝リスクや検査、日常生活での予防法について
白金麻布メディカル内科・内視鏡クリニックが詳しく解説します。
結論から言うと、胃がんの多くは遺伝しません。
ただし、家族に胃がんの方がいる場合、通常より発症リスクが高くなる傾向があります。
理由は、家族間で共有される生活習慣や、ピロリ菌感染の可能性があるためです。
つまり、「遺伝そのもの」よりも「環境要因+ピロリ菌」が大きく影響しています。
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の粘膜に住みつく細菌で、長期間感染することで胃の粘膜に慢性的な炎症(慢性胃炎)を起こします。
この炎症が長く続くと、「萎縮性胃炎」や「腸上皮化生」という状態を経て、やがて胃がんの発症リスクが高まることが知られています。
ピロリ菌は、
などを通じて感染するケースもあり、家族内で感染が広がることがあるのです。
そのため、家族に胃がんの方がいる場合、家族全員でピロリ菌の有無を調べることが非常に重要です。
胃がんのほとんどはピロリ菌感染や生活習慣による「後天的」な要因ですが、ごく一部には、遺伝的に胃がんが起こりやすい体質を持つ方がいます。
それが**「遺伝性びまん性胃がん(HDGC)」などの遺伝性胃がん**です。
このような場合、遺伝カウンセリングや遺伝子検査を行い、発症リスクを確認することが推奨されます。
ただし、HDGCは全体のごくわずか(1%未満)であり、多くの方は「生活習慣+ピロリ菌感染」が主要因です。
胃がんを防ぐためには、まず自分の「胃の状態」を知ることが大切です。
当院では、以下のような胃がんリスク検査を行っています。
| 検査名 | 内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| 血中ピロリ抗体検査 | ピロリ菌感染の有無を調べる | 採血のみで簡単 |
| ペプシノゲン検査 | 胃粘膜の萎縮の進行度を調べる | 胃がんリスクの指標になる |
| ABC検診(ピロリ+ペプシノゲン併用) | 感染+萎縮の有無を総合評価 | 胃がんリスクを4段階で判定 |
この検査結果に応じて、定期的な胃カメラ検査を行うことで、早期発見・早期治療につながります。
胃がんは、初期のうちは自覚症状がほとんどありません。
しかし、内視鏡検査であれば小さな病変でも発見・切除が可能です。
「症状が出てから」ではなく、「リスクがあるうち」に検査を受けておくことが大切です。
家族に胃がんの方がいる場合、生活習慣の見直しが予防につながります。
以下のポイントを意識してみましょう。
ピロリ菌が陽性だった場合は、医師の指導のもと除菌治療を行うことが最も効果的です。
除菌により、将来的な胃がんリスクを大きく減らすことができます。
塩分の多い食事(漬物・ラーメン・加工食品など)は、胃の粘膜を刺激し、胃がん発症リスクを高めます。
薄味を心がけ、調味料を減らすだけでも予防効果があります。
たばこに含まれるニトロソアミンやアルコールは胃粘膜に悪影響を与え、発がんリスクを高めます。
禁煙と適度な飲酒は、胃だけでなく全身の健康に良い効果をもたらします。
ピロリ菌の有無に関わらず、40歳を過ぎたら2年に1回の胃カメラ検査がおすすめです。
特に家族に胃がん歴がある方は、1年に1回の検査が安心です。
「家族が胃がんになって、自分も不安…」というお気持ちは自然なことです。
白金麻布メディカル内科・内視鏡クリニックでは、胃がんリスクを把握するための検査・相談をいつでも受け付けています。
すべて医師が丁寧に説明し、結果をもとに一人ひとりに合った対策をご提案します。
「不安だからこそ、早めに知ることが安心につながる」
その想いで、私たちは患者様をサポートしています。
家族に胃がんを経験された方がいる場合、それは「自分の健康を見直すきっかけ」と捉えてください。
胃がんは検査で見つけられるがんです。
早期に発見できれば、内視鏡による切除で完治も可能です。
港区・白金・麻布エリアで胃がんの家族歴がある方は、白金麻布メディカル内科・内視鏡クリニックへご相談ください。
ピロリ菌検査から胃カメラまで、すべて院内で対応いたします。