下痢
下痢
下痢(お腹がゆるい・水っぽい便・繰り返す便通異常)の原因と受診の目安

「お腹がゴロゴロして落ち着かない」「下痢が続いて外出が不安」「食後すぐにお腹が痛くなる」──
こうした下痢の症状は、多くの方が経験するものですが、実は原因によって性質が大きく異なります。
一時的な食あたりやウイルス感染による下痢は数日で治ることが多い一方、数週間〜数ヶ月にわたって下痢や軟便が続く場合には、過敏性腸症候群(IBS)・炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)・薬の影響・ストレスなどが関係していることもあります。
また、慢性的な下痢を放置すると、栄養吸収の低下や体力の消耗、脱水などのリスクも高まります。
この記事では、港区白金にある白金麻布メディカル内科・内視鏡クリニックが、下痢の原因・注意すべき症状・検査・治療法、そして日常生活での対策までをわかりやすく解説します。
「たかが下痢」と思わず、ぜひご自身の体調と向き合うきっかけにしてください。
「下痢」とは、水分の多い柔らかい便が続く状態を指します。
便の水分量が通常より増え、形が保てずにドロドロ・水っぽくなるのが特徴です。
回数が多い、あるいは便意を我慢できないなどの症状を伴うこともあります。
医学的には、便の水分が約80%を超えると「下痢」とされ、その期間や原因によって「急性下痢」と「慢性下痢」に分けられます。
感染症(ウイルス・細菌)、食あたり、暴飲暴食、冷たい飲み物の摂りすぎなどが原因です。
多くは一時的なもので、数日以内に自然に回復しますが、発熱・嘔吐・血便を伴う場合は医療機関の受診が必要です。
2〜3週間以上続く下痢は、過敏性腸症候群(IBS)・炎症性腸疾患・薬の副作用・腸の吸収障害・ストレスなどが関係していることがあります。
慢性的な下痢では、体重減少や倦怠感を伴うこともあり、放置すると栄養不足や脱水を引き起こす恐れがあります。
下痢は単なる腸のトラブルに見えて、体全体のバランスの乱れを反映している症状でもあります。
一時的なものか、治療が必要なものかを見極めることが大切です。
下痢の原因はさまざまで、食生活の乱れから病気まで幅広く関係しています。
原因を正確に見極めることで、適切な治療や再発予防につながります。
急に始まる下痢の多くは、ウイルス(ノロ・ロタなど)や細菌(サルモネラ・カンピロバクターなど)による感染が原因です。
発熱・嘔吐・腹痛を伴うことが多く、数日で自然に治るケースもありますが、脱水症状や血便がある場合は早めの受診が必要です。
脂っこい食事、冷たい飲み物、アルコール、カフェイン、香辛料などは腸を刺激し、腸の動きを活発にして下痢を引き起こすことがあります。
また、乳糖不耐症(牛乳などの乳製品を消化できない体質)でも下痢が起きやすくなります。
ストレスや自律神経の乱れによって腸が過敏に反応し、腹痛や下痢、便秘を繰り返す病気です。
検査で異常が見つからないのに症状が続くのが特徴で、現代社会で増加している慢性下痢の原因のひとつです。
腸の粘膜に炎症や潰瘍ができる病気で、血便や強い腹痛を伴うことがあります。
原因は免疫の異常とされ、放置すると腸の機能が低下し、再発を繰り返すため専門的な治療が必要です。
抗生物質、糖尿病薬、降圧薬、サプリメントなども腸内環境に影響を与え、下痢を引き起こすことがあります。
薬を飲み始めてから症状が出た場合は、医師に相談しましょう。
精神的ストレスは腸の動きをコントロールする自律神経に影響を与えます。
緊張するとお腹が痛くなる、通勤前に下痢を起こすといったケースも、心身の反応としてよく見られます。
このように、下痢の背景には感染・食事・ストレス・病気など多くの要因が関係しています。
特に「慢性的に続く下痢」は、生活習慣だけでなく病的な原因の可能性があるため注意が必要です。
下痢は一時的なこともありますが、長く続く・繰り返す・症状が重い場合は注意が必要です。
次のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
数日で治らない下痢は、過敏性腸症候群や炎症性腸疾患などの慢性疾患が原因の可能性があります。
「自然に治るだろう」と放置せず、検査を受けることが大切です。
血が混じる便やタールのような黒い便は、腸や胃の出血を示していることがあります。
潰瘍やポリープ、がんなど重い病気が隠れている場合もあり、早期発見が重要です。
発熱や激しい腹痛がある場合は、感染性腸炎や腸の炎症、腸閉塞などの可能性があります。
悪化すると入院が必要になることもあります。
長引く下痢により栄養が吸収されにくくなり、体重減少や体のだるさが現れることがあります。
炎症性腸疾患や消化吸収障害が進行しているサインです。
水のような便が続くと、体内の水分と電解質が失われます。
口の渇き・尿量減少・めまいなどがある場合は、すぐに水分補給を行い、重度なら医療機関で点滴が必要です。
「たかが下痢」と軽く考えず、長引く・繰り返す・血が混じる下痢は要注意です。
下痢が長引く場合、その原因を特定するために腸の状態を詳しく調べる検査が必要です。
症状や期間、便の性状などを踏まえ、当院では内視鏡検査を中心に必要な検査を組み合わせて行っています。
慢性的な下痢や血便がある場合に行う検査です。
腸の粘膜を直接観察できるため、炎症・潰瘍・ポリープ・がんなどの異常を正確に確認できます。
当院では鎮静剤を使用した苦痛の少ない検査を行っており、「寝ている間に終わった」と感じる方も多くいらっしゃいます。
また、必要に応じて組織を採取(生検)し、炎症や腫瘍の有無を詳しく調べます。
便の性状やにおい、潜血の有無、ウイルス・細菌感染の有無などを確認します。
消化吸収の状態や腸内環境のバランスを把握するのにも役立ちます。
炎症反応(CRP)や貧血、栄養状態、肝機能・腎機能などをチェックします。
長引く下痢による脱水や代謝異常の有無も確認できます。
腸の周囲や他の臓器(肝臓・胆のう・膵臓など)の異常を確認するため、必要に応じて近隣の医療機関と連携し、エコーやCT検査を行います。
乳糖不耐症やグルテン不耐症など、特定の食物に反応して下痢を起こす場合もあります。
血液検査などで確認し、食事指導につなげます。
このように、下痢の原因は多岐にわたるため、「内視鏡+便・血液検査」を組み合わせた包括的な診断が有効です。
原因をしっかり特定することで、再発を防ぐ治療計画を立てることができます。
下痢の治療は、原因に合わせて薬と生活習慣の改善を組み合わせることが大切です。
一時的な下痢と、慢性的に続く下痢ではアプローチが異なります。
腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えます。
腸の運動を抑え、水分吸収を促進します。ただし感染性腸炎では使用しない場合もあります。
細菌感染が原因の場合に使用。
潰瘍性大腸炎・クローン病など炎症性腸疾患に対して用います。
ストレスや過敏性腸症候群による下痢に対して有効なこともあります。
下痢が続くと脱水になりやすいため、こまめな水分補給が重要です。
水だけでなく、経口補水液(OS-1など)でナトリウムやカリウムなどの電解質も補給しましょう。
食事は、脂肪分の少ないおかゆ・うどん・スープなど消化の良いものを少しずつ摂るのがおすすめです。
冷たい飲み物・アルコール・刺激物を控え、腹部を冷やさないようにしましょう。
また、ストレスや睡眠不足も腸の働きを乱す原因です。
規則正しい生活を意識し、心身のバランスを整えることが再発予防につながります。
市販の下痢止めで一時的に落ち着いても、根本的な原因が残っていれば再発します。
特に慢性的な下痢では、腸の炎症や病気が隠れていることもあるため、専門医の診察を受けることが大切です。
「下痢が続いている」「便がゆるくて落ち着かない」「食後にお腹が痛くなる」──
そんな症状が長く続いている方は、腸がSOSを出しているサインかもしれません。
一時的な胃腸炎や食あたりであれば数日で回復しますが、2週間以上下痢が続く場合や、繰り返す場合は病気の可能性があります。
「市販薬を飲んでも治らない」「慢性的にお腹がゆるい」「原因がわからず不安」──
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
港区・白金・麻布エリアで下痢や腸の不調にお悩みの方は、白金麻布メディカル内科・内視鏡クリニックへ。