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大腸カメラ検査前日の食事の注意点とは
大腸カメラ検査前日の食事の注意点とは｜港区白金・麻布の女性医師による胃と大腸の内視鏡｜白金高輪駅最寄り｜白金麻布メディカル内科・内視鏡クリニック
大腸カメラ検査前日の食事の注意点とは
大腸カメラ検査前日の食事の注意点
おすすめの食べ物や気をつけるポイント
大腸カメラ（大腸内視鏡検査）は、大腸ポリープやがん、炎症の有無などを詳しく観察できる重要な検査です。その一方で、腸の中に便や食べかすが残っていると、検査の精度が大きく下がってしまうという特徴があります。
とくに前日のお食事内容が腸内の状態を左右するため、「何を食べて良いか」「逆に避けた方がよいものは？」と疑問を持たれる方も多いかと思います。
この記事では、大腸カメラ検査の前日に注意したい食事のポイントをわかりやすく解説します。検査をスムーズに受けるために、ぜひ最後までご覧ください。
大腸カメラ検査では、腸の中にカメラを入れて粘膜の状態を観察します。
しかし、腸内に便や食べかすが残っていると、カメラの視界を妨げてしまい、ポリープやがんなどの病変が見つけにくくなることがあります。
特に腸のヒダに小さな病変が隠れてしまうと、せっかく検査をしても見落とすリスクがあるため、腸内をできるだけきれいにしておくことがとても大切です。
前日から腸に負担をかけない食事を心がけることで次の大きなメリットがあります。
患者様にとっても「楽に」「スムーズに」検査を受けていただけるよう、食事の内容はとても重要な準備のひとつといえます。
検査前日は、腸に残りやすい・消化に悪い食品を避けることが大切です。
食物繊維や脂肪分が多いもの、粒や皮が残るものは腸内に残渣（ざんさ：食べかす）が残りやすく、検査の妨げになります。
以下の表に、前日に避けていただきたい代表的な食材をまとめました。
| 食品のカテゴリ | 具体例 | 理由 |
|---|---|---|
| 野菜類 | きのこ類（しめじ・しいたけ）葉野菜（ほうれん草・小松菜）キャベツ・ごぼう・セロリなど | 繊維が多く腸に残る |
| 豆類・雑穀 | 納豆・おから・黒豆・あずき雑穀米・玄米・十六穀米 | 消化に時間がかかり残りやすい |
| 海藻類 | わかめ・昆布・ひじき | ヌメリが腸に残る |
| 果物類 | キウイ・バナナ・ぶどう（皮や種）いちじく・ブルーベリーなど | 種や皮が残りやすい |
| 乳製品 | チーズ（特にナチュラル系）、ヨーグルト（果実入り） | 種や繊維が混ざっている場合あり |
| 油物・揚げ物 | 天ぷら・フライ・唐揚げなど | 胃腸に負担がかかり消化が遅い |
| その他 | ゴマ・こんにゃく・ピーナッツなど | 粒や不溶性成分が腸に残る |
※特に「キウイ・ごま・雑穀」は、見落としやすいNG食品ですのでご注意ください。
※「見た目が柔らかそうでも、腸に残りやすいもの」がある点にご注意を。
大腸カメラ検査前日は、「低残渣食（ていざんさしょく）」と呼ばれる、腸に残りにくく、消化の良い食事が基本となります。
白くてやわらかいもの、脂肪分が少ないものを中心に、やさしい食事を心がけましょう。
| 食品のカテゴリ | 具体例 | ポイント |
|---|---|---|
| 主食類 | 白米・食パン（耳なし）・うどん・そうめん・プレーンクラッカー | 繊維が少なく消化しやすい |
| たんぱく質 | 卵（ゆで卵・茶碗蒸し）・豆腐・白身魚・ささみ・鶏むね肉 | 油を使わずに調理（蒸す・煮る） |
| 乳製品 | プレーンヨーグルト・牛乳・プリン（なめらか系） | 果実やナッツ入りは避ける |
| 野菜類 | よく煮た大根・じゃがいも・にんじん（皮なし） | 柔らかく煮込むことで消化しやすく |
| その他 | 白がゆ・卵がゆ・コンソメスープ・ポタージュスープ（具なし） | 腸に残りにくく体にもやさしい |
| 飲み物 | 水・麦茶・スポーツドリンク（透明なもの）・薄い紅茶 | 糖分や色が濃すぎないものを選ぶ |
| 時間帯 | 献立例 |
|---|---|
| 朝 | 食パン（耳なし）＋プレーンヨーグルト |
| 昼 | うどん（卵とじ）＋絹豆腐＋麦茶 |
| 夕 | 白がゆ＋薄い味噌汁（具無し） |
※「柔らかく煮る」「油を使わない」「皮や種は取り除く」この3点がポイントです。
※量も控えめにして、就寝の3時間前までには食事を済ませましょう。
検査前日の食事は「何を食べるか」だけでなく、「いつ・どのくらい食べるか」も重要です。
適切な時間と量を守ることで、腸内をよりきれいに保つことができ、検査がスムーズに行えます。
前日の食事は、通常より軽めの量を心がけましょう。
満腹になるまで食べてしまうと、下剤を飲んでも腸内がきれいになりにくくなるため、腹七〜八分目くらいでおさえるのがポイントです。
香辛料や脂っこい味付けは消化に負担をかけます。
塩分や油分も控えめであっさりした調理が理想です。
検査前日は、食事だけでなく飲み物の種類にも注意が必要です。
透明で糖分や油分の少ないものを選び、腸内に余分な負担をかけないようにしましょう。
| 種類 | 特徴・注意点 |
|---|---|
| 水 | 基本となる飲み物。制限はありません。 |
| 麦茶・ほうじ茶 | ノンカフェインでおすすめ |
| 薄い紅茶 | 無糖・レモンなどを入れないもの |
| スポーツドリンク（透明なもの） | 脱水予防にもなるが、糖分控えめのものを選ぶ |
| 種類 | 理由 |
|---|---|
| コーヒー・緑茶 | カフェインやタンニンが含まれ、刺激が強い |
| 果汁飲料（オレンジ・りんごなど） | 食物繊維や果肉が含まれていることがある |
| 炭酸飲料 | 炭酸でお腹が張りやすくなる |
| 牛乳・豆乳 | 脂肪やたんぱく質が含まれ、腸に残る可能性あり |
下剤を服用する前にしっかりと水分を摂っておくことで、下剤の効果が高まり、スムーズに腸内がきれいになります。「喉が渇いた」と感じる前に、こまめな水分補給を意識しましょう。
ここでは、大腸カメラ検査前日の食事に関して、患者様からよくいただくご質問をQ&A形式でご紹介します。
焦らず、まずは当院にご連絡ください。
内容や量によっては、そのまま検査を実施できる場合もありますし、必要に応じて検査日を変更することもあります。
無理せず、正確な情報をお伝えください。
下剤の効果が十分でない可能性があります。
追加の下剤を飲んでいただくこともありますので、ご自身の便の状態をしっかり確認し、必要があればクリニックにご相談ください。
基本は「無色透明」の飲み物を推奨します。
薄い麦茶や紅茶などはOKですが、オレンジジュースや乳飲料、スポーツドリンクでも色が濃いものは避けてください。当日は下剤にもよりますが、水もしくはお茶のみとなります。
透明なペットボトル飲料を選ぶのが安心です。
食事制限と下剤の影響で、前日の夜〜当日にかけて5〜10回程度の排便が見込まれます。
透明〜薄黄色の便が出てくるまで、しっかりと腸が洗浄されている証拠となります。
ご不安があれば、どんな些細なことでも構いません。
お気軽に当院までご相談ください。
大腸カメラ検査が初めての方や、過去に準備でつらい思いをされた方も、どうぞご安心ください。
当院では、前日の食事や当日の下剤服用も含めたトータルサポートを大切にしています。
などをわかりやすくまとめた紙の説明資料をお渡ししています。
「何を食べていいか分からない」というご不安を、しっかりカバーします。
検査前日に不安がある場合は、お電話でご相談いただくことも可能です。
「うっかり○○を食べてしまった」「下剤が飲めるか不安」など、検査前のトラブルにも柔軟に対応いたします。
大腸カメラ検査をスムーズに受けていただくためには、前日の食事管理が非常に重要です。
「何を」「いつ」「どのくらい」食べるかを意識するだけで、検査の精度が上がり、より確かな結果につながります。
ポイントを振り返ると…
当院では、検査前日から当日まで安心して準備できるように、きめ細かなサポート体制を整えています。
大腸カメラ検査を「つらいもの」にせず、「受けてよかった」と思えるものにしていただけるよう、全力でサポートいたします。
ご不明な点があれば、いつでもお気軽にご相談ください。