「食事はしっかり取っているのに体重が減ってきた」
「食欲もあるし、特に無理なダイエットもしていないのに…」

そんなお悩みを感じていませんか？

食欲があるのに体重が減るのは、ストレスや生活習慣の影響のほか、消化器やホルモンの病気が関係していることもあります。

この記事では、「体重減少の原因」「受診すべき目安」「考えられる疾患」「検査の流れ」を、白金麻布メディカル内科・内視鏡クリニックがわかりやすくご紹介します。

食べているのに体重が減る、食欲はあるのに…「体重減少」とは？

医学的に「体重減少」とは、意識的なダイエットをしていないのに体重が減少する状態を指します。
一般的な目安としては、

6ヶ月で5％以上の体重減少
（例：60kgの人で3kg以上減る）

がある場合は、何らかの身体的・心理的原因が関係していると考えられます。

「よく食べているのに痩せる」「食欲はあるが体重が落ちる」といったときは、栄養の吸収や代謝の異常、ストレスなどの影響を疑う必要があります。

体重減少症状チェック

まずは、次のような症状がないか確認してみましょう。

• 食べているのに体重が減っている
• 便がゆるい・回数が増えた
• 倦怠感や動悸、手の震えがある
• 顔色が悪く、貧血を指摘された
• 寝ても疲れが取れない
• イライラ・不安感・落ち込みが続く

これらが複数当てはまる場合は、身体の内側に原因が隠れている可能性があります。

ストレスの可能性も！？体重減少の原因

体重減少にはさまざまな原因がありますが、特に次の4つがよく見られます。

①ストレス

ストレスは体のあらゆる機能に影響を及ぼします。
自律神経の乱れによって消化管の動きが低下し、胃もたれ・下痢・吸収不良が起こることがあります。

また、ストレスホルモン（コルチゾール）の増加により、代謝が高まり体重が減ることも。
仕事や家庭のプレッシャー、環境の変化などで無意識のうちに体重が落ちていくケースもあります。

②栄養不足

偏った食生活や過度な糖質制限、食事の抜けが続くと、エネルギーが十分に摂取できず、徐々に筋肉や脂肪が減っていきます。

特に高齢者や忙しいビジネスパーソンは、**「食べているつもりでも実際には栄養が足りていない」**ケースが多く見られます。

③消化不良・吸収不良

胃腸の働きが低下すると、食べたものがうまく消化・吸収されません。
以下のような病気が関係していることがあります。

• 慢性胃炎
• 逆流性食道炎
• 潰瘍性大腸炎・クローン病などの炎症性腸疾患
• 膵臓の機能低下（膵外分泌不全）

食後に膨満感が強い、脂っこい便が出るといった場合は、消化器内科での検査が必要です。

④代謝・内分泌異常

体のエネルギー代謝を司るホルモンの異常によっても、体重が減ることがあります。

代表的なのが甲状腺機能亢進症（バセドウ病）。
食欲があっても代謝が過剰に働き、どんどん体重が落ちるのが特徴です。

また、糖尿病では尿に糖分が排出され、エネルギーが失われて痩せていくことがあります。

受診すべき体重減少の目安は？

次のような場合は、早めの受診をおすすめします。

• 6ヶ月以内に3kg以上体重が減った
• 食欲はあるのに体重が減る
• 下痢・腹痛・胸焼けが続く
• 発熱・咳・血便・倦怠感がある
• 睡眠不足やストレスが続いている

体重減少が一過性であれば問題ないこともありますが、2〜3週間以上続く場合は、必ず原因を調べましょう。

白金麻布メディカル内科・内視鏡クリニックでは、「消化機能・ホルモンバランス・ストレス関連」など多角的に検査し、原因を特定します。

体重減少で考えられる疾患

体重減少を引き起こす主な疾患には、以下のようなものがあります。

糖尿病

血糖をコントロールするインスリンが不足し、体がエネルギーをうまく使えなくなる病気です。
尿とともに糖が排出されるため、食べても痩せるのが特徴です。
口渇や頻尿、疲れやすさを感じたら要注意です。

甲状腺機能亢進症（バセドウ病）

甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、代謝が活発になり体重が減少します。
手の震え・動悸・発汗・イライラなどもよく見られる症状です。

うつ病・自律神経失調症

ストレスによる自律神経の乱れで、食欲や睡眠リズムが崩れ、知らず知らずのうちに体重が減ることがあります。
「食べる気力はあるが量が減っている」という場合も含め注意が必要です。

慢性胃炎・逆流性食道炎

胃酸の逆流や慢性的な炎症により、食後の不快感や胃もたれが続き、結果的に摂取量が減少して体重が落ちます。

当院では、苦痛の少ない胃カメラ検査でこれらの病変を確認できます。

炎症性腸疾患（潰瘍性大腸炎・クローン病）

大腸や小腸に炎症や潰瘍が起こる病気です。
腹痛・下痢・血便を繰り返し、栄養の吸収が低下するため、体重が減少します。
特に若年〜中年層に多く見られます。

胃・十二指腸潰瘍

胃酸が粘膜を傷つけ、出血や痛みを起こします。
食欲はあるのに、食後の痛みで食事量が減り体重が落ちることもあります。

がん（胃がん・大腸がんなど）

悪性腫瘍がエネルギーを消費し、急激な体重減少を招くことがあります。
早期発見のためにも、体重の変化には注意が必要です。

拒食症・摂食障害

心理的要因で食事を制限してしまう病気です。
本人は「食べているつもり」でも、実際には十分な栄養が摂れていない場合もあります。
心身両面からのサポートが必要です。

体重減少の検査

白金麻布メディカル内科・内視鏡クリニックでは、体重減少の原因を正確に把握するため、以下の検査を行います。

当院では鎮静下での内視鏡検査にも対応しており、「苦しくない検査」で原因を丁寧に調べます。

体重減少で何科に行くか迷ったら、まずは消化器内科へ

体重減少の原因は多岐にわたりますが、最も多いのは胃腸や代謝の不調に関連するものです。

「どの科を受診すればよいか分からない」という方は、まず消化器内科にご相談ください。

白金麻布メディカル内科・内視鏡クリニックでは、生活習慣・ストレス・ホルモン・腸の働きなどを総合的に評価し、原因に応じた治療を行っています。

• 食欲があるのに体重が減る
• 最近急に痩せてきた
• ストレスや胃腸の不調が気になる

このような症状がある方は、放置せず早めの受診をおすすめします。