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腹痛｜港区白金・麻布の女性医師による胃と大腸の内視鏡｜白金高輪駅最寄り｜白金麻布メディカル内科・内視鏡クリニック
腹痛
腹痛の原因を部位別に徹底解説｜右腹・左腹・みぞおち・下腹部の痛みは何が原因？
「お腹が痛い」といっても、その原因は実にさまざまです。
食べすぎや冷えなど一時的なものもあれば、胃炎・虫垂炎・胆石・腸炎・婦人科疾患など、治療が必要な病気が隠れていることもあります。
腹痛は「痛みの出る場所」「痛みの種類」「続く時間」によって、原因となる臓器が異なります。
たとえば、みぞおちの痛みは胃・十二指腸系の疾患が多く、右下腹部の痛みは虫垂炎や大腸の炎症が疑われます。
一方、左側の痛みは便秘や大腸憩室炎、下腹部全体の痛みは膀胱や婦人科のトラブルが関係していることもあります。
この記事では、港区白金の白金麻布メディカル内科・内視鏡クリニックが、腹痛の種類・部位別の原因・受診の目安をわかりやすく解説します。
「我慢できるから大丈夫」と思わず、放置せずに原因を確かめることが大切です。
ひとくちに「腹痛」といっても、痛みの性質や感じ方によって原因は異なります。
医学的には、腹痛は大きく**「内臓痛」「体性痛」「関連痛」**の3つに分類されます。
それぞれの特徴を知ることで、腹痛の原因を見極める手がかりになります。
内臓そのものが引き伸ばされたり、炎症を起こすことで生じる鈍く重い痛みです。
胃・腸・胆のう・膵臓などの臓器に関連することが多く、「キリキリ」「シクシク」「お腹の奥が痛む」といった表現をされます。
痛みの場所がはっきりしないことが特徴で、みぞおちやおへその周囲など、広い範囲で不快感を感じることがあります。
胃炎・胃潰瘍・腸炎・便秘・胆石症などが代表的な原因です。
腹膜や腹筋など、体の表面に近い組織が刺激されることで起こる鋭い痛みです。
「ズキッ」「チクチク」「刺すような痛み」と表現されることが多く、痛む部位が比較的はっきりしています。
腹膜炎や虫垂炎（盲腸）が進行して腹膜まで炎症が広がったときなどに起こり、体を動かすと痛みが強くなるのが特徴です。
内臓の痛みが別の場所に感じられることを「関連痛」といいます。
たとえば、胆のうの炎症で右肩や背中に痛みを感じる、心臓の異常でみぞおち付近に痛みを感じる──といったケースです。
これは、内臓と体表の神経が脳で同じ経路として処理されるために起こります。
「お腹が痛いのに、原因は別の臓器にある」ということも少なくありません。
上腹部は、胃・十二指腸・肝臓・胆のう・膵臓など、消化器の主要な臓器が集まる場所です。
食後の痛みや違和感、空腹時の痛みなど、痛むタイミングや性質を手がかりに原因を推測できます。
みぞおちの痛みは、胃や十二指腸の病気が原因で起こることが多いです。
暴飲暴食、ストレス、薬の副作用などで胃粘膜が炎症を起こし、「キリキリ」「シクシク」とした痛みが続きます。
胃酸の影響で粘膜が傷つき、空腹時に痛みが強くなるのが特徴です。
胃酸が食道に逆流して、胸焼けやみぞおちの不快感を伴います。
放置すると潰瘍や出血を起こすこともあるため、長引く場合は早めの内視鏡検査が必要です。
右上腹部には肝臓や胆のうがあります。
脂っこい食事のあとに「差し込むような痛み」が出ることがあり、背中や右肩に放散することもあります。
鈍い重さや張り感として現れることが多く、疲労感や倦怠感を伴うこともあります。
発熱や黄疸（肌や白目が黄色くなる）がある場合は、早急な受診が必要です。
左上腹部には**胃の一部と脾臓、大腸の曲がり部分（脾弯曲部）**があります。
みぞおちから左上腹部にかけて痛みが広がることがあります。
感染症や血液の病気で脾臓が腫れると、左上腹部の違和感や圧迫感が出ます。
便秘や食生活の乱れでガスが溜まり、張りや鈍痛が続くことがあります。
左側の痛みは軽視されがちですが、慢性的に続く場合は腸や胃の病気が隠れている可能性もあります。
中腹部は、小腸や大腸の一部、膵臓、腎臓などが位置するため、腸の動きの異常・炎症・ガスの滞留・尿路系のトラブルなど、さまざまな原因で痛みが出ます。
おへその周囲や脇腹が痛む場合は、便通異常や腸炎なども考えられます。
おへそのあたりは小腸が多く集まっており、腸の炎症や動きの異常が原因で痛みが起こります。
ウイルスや細菌が原因で、下痢や発熱、腹痛を伴います。
ストレスや緊張により腸が過敏になり、便秘や下痢を繰り返します。
運動不足や不規則な生活で腸の動きが鈍くなり、ガスや便が溜まりやすくなります。
食後や朝方に痛む場合は、腸のぜん動運動が関係していることが多いです。
右の脇腹（右側腹部）は、大腸の一部や腎臓がある位置です。
腸の動きが悪く、ガスが溜まって膨満感や鈍痛を感じることがあります。
胆石による痛みが脇腹や背中に響くこともあります。
激しい差し込むような痛みが背中から脇腹、下腹部にかけて移動するのが特徴です。
痛みが強く、姿勢を変えても和らがない場合は、早めの受診が必要です。
左脇腹（左側腹部）は、大腸の下行結腸や腎臓がある位置です。
大腸の壁に炎症や袋状の膨らみができる病気で、左脇腹の痛みや発熱を伴います。
ガスが左上腹から脇腹に溜まり、張りや鈍痛を感じます。
発熱や背中の痛みを伴い、尿のにごりや頻尿がみられる場合があります。
下腹部の痛みは、大腸・膀胱・婦人科臓器（子宮・卵巣）・前立腺などが関係します。
便秘や腸炎のような一過性のものもあれば、虫垂炎や憩室炎など早期治療が必要な病気が隠れていることもあります。
痛みの場所や性質を観察し、無理せず受診することが大切です。
右下腹部には盲腸（虫垂）や大腸の一部があり、**虫垂炎（盲腸）**が代表的な原因です。
初期はおへその周りが痛み、次第に右下腹部に移動します。
発熱・吐き気・食欲不振を伴う場合は早急な手術が必要になることがあります。
若い世代に多く、腸の炎症が慢性的に続く病気です。
下痢や血便、体重減少を伴うことがあります。
腸の動きが鈍くなると右側に張りを感じることがあります。
下腹部全体が重たい、キリキリする、といった痛みには、膀胱や婦人科疾患が関係することがあります。
排尿時の痛み、頻尿、残尿感を伴うのが特徴です。
月経周期と関係して痛みが強まることがあります。
ストレスや自律神経の乱れにより、便秘や下痢を繰り返すタイプの腹痛です。
男性では、前立腺炎による下腹部痛や排尿時の違和感が見られることもあります。
左下腹部は大腸の終わり（S状結腸）が位置し、便秘や憩室炎、大腸炎などが主な原因です。
腸内に便が溜まり、ガスや膨満感を伴って鈍痛を感じます。
腸の壁にできた小さな袋（憩室）に炎症が起こる病気。発熱や強い痛みを伴うことがあります。
血便や体重減少、長く続く下痢などがある場合は、内視鏡検査で確認が必要です。
腹痛の多くは一時的な胃腸の不調やストレスなどが原因ですが、中には命に関わる病気の初期症状として現れていることもあります。
次のような症状がある場合は、我慢せず早めの受診をおすすめします。
胃や腸に炎症・潰瘍・出血がある場合、安静にしても痛みが引かないことがあります。
急性膵炎や胆のう炎などでは、背中に響くような強い痛みが出ることもあります。
発熱や吐き気を伴う場合、腸炎や胆のう炎、虫垂炎などの炎症性疾患が疑われます。
痛みの位置が動いたり、徐々に強くなる場合は注意が必要です。
血が混じった便や黒色便は、消化管出血のサインです。
胃潰瘍・大腸ポリープ・がんなどの可能性もあり、内視鏡検査での確認が必要です。
また、慢性的な腹痛に体重減少を伴う場合も重大な疾患が隠れていることがあります。