いぼ痔・切れ痔・痔ろうの違いをわかりやすく解説|港区白金・麻布の女性医師による胃と大腸の内視鏡|白金高輪駅最寄り|白金麻布メディカル内科・内視鏡クリニック

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いぼ痔・切れ痔・痔ろうの違いをわかりやすく解説

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2026年4月10日

いぼ痔・切れ痔・痔ろうの違いをわかりやすく解説
〜女性医師がやさしくお伝えする「おしりの病気」〜

「痔」と一言でいっても、実はいくつか種類があり、それぞれ原因や症状、治療法が異なります。
外来でも「自分がどのタイプなのかわからない」というご相談はとても多く、特に女性の患者さんからは不安の声をよくお聞きします。

今回は、代表的な3つの痔の病気について、できるだけわかりやすく解説します。

図①:肛門と痔の位置関係

痔の種類のイラスト

① いぼ痔(痔核)

もっとも多いタイプの痔です。
肛門の血管がうっ血して、いぼのように腫れた状態です。

痔核を持っている方に男女差はなく、年齢層は45-65歳が最も多いとされています。

痔核になりやすい方の特徴

  • 慢性便秘症・・・排便回数の減少や怒責(いきみ)による
  • 重いものを扱う職業
  • 長時間の座業
  • 食物繊維の摂取が少なくなりやすい人
  • その他、妊娠や出産、慢性下痢症も痔核ができる契機になると言われています。

主な症状

  • 排便時の出血
  • 肛門の違和感
  • 進行すると脱出(外に出てくる)
  • かゆみ

出血は排便時に多くは見られ、鮮明な赤色であることが多く、通常は便と分離しています。

*暗赤色の出血、粘血、貧血、持続出血などある場合は、内視鏡で大腸病変の鑑別が必要となります。

ポイント

内側にできる「内痔核」は痛みが少なく、出血で気づくことが多いです。
一方、外側の「外痔核」は痛みを伴うことがあります。

治療

1. 保存的治療:

生活指導

  • 水分摂取、食物繊維摂取を心がけましょう
  • アルコールの過剰摂取にも注意が必要です
  • 過度な怒責(いきみ)、長時間便器に座ることを避けましょう

薬剤

まずは便の状態を整えます。整腸剤や、便秘の方には緩下剤を使用します。
痔核には、外用薬として症状にあわせて坐薬、軟膏があります。内服もありますが、妊娠中には使用できません。

2. 外科治療

結紮切除、ゴム輪結紮、硬化療法などがあります。外科治療が必要と判断された場合は、肛門外科の病院・クリニックへご紹介します。

② 切れ痔(裂肛)

肛門の皮膚が切れてしまう状態です。
特に女性や便秘のある方、20-50代に多いといわれています。

主な症状

  • 排便時の強い痛み
  • 少量の出血
  • 排便後もしばらく続く痛み

治療

保存療法

肛門を衛生にしておくことがまずは大事です。
その他、便秘下痢を起こさない食事を心がけます。

薬剤

やはり便の状態を整えるため、整腸剤や緩下剤を使用します。裂肛に対しては、軟膏などの外用薬を使用します。それでも改善しないようなら外科治療を検討します(肛門外科へご紹介します)。

ポイント

「痛みが怖くてトイレを我慢する → さらに便が硬くなる」
という悪循環に陥りやすいのが特徴です。

③ 痔ろう

細菌感染によって、肛門の周囲に膿の通り道(トンネル)ができる病気です。
男女とも30-40代に多く、男性の方が多い傾向があります。

主な症状

  • 肛門周囲の腫れや痛み
  • 膿が出る
  • 発熱を伴うこともある

多発痔瘻などは、クローン病の可能性もあるため内視鏡精査が必要です。

診察・診断

肛門周囲の発赤・腫脹を確認します。直腸診にて瘻管の広がりを確認したり、肛門鏡にて原因となる原発口を確認できることもありますが、実際にはなかなか難しいです。そのため、MRIや下部内視鏡などの画像検査もあわせて、診断を行います。

治療

痔瘻は自然に治ることは難しいため、外科的手術が必要となります。
その場合は肛門外科へご紹介します。

ポイント

自然に治ることは少なく、手術が必要になるケースが多い病気であり、複雑痔瘻の場合は肛門癌が合併することもあるため、早めの受診が大切です。

図②:症状の違い(比較)

病気 痛み 出血 特徴
いぼ痔 少ない〜あり 多い 脱出することがある
切れ痔 強い 少量 排便時に痛い
痔ろう 持続的な痛み 少ない 膿・腫れ・発熱

「どれか分からない」ときは

実際には、ご自身で正確に見分けるのは難しいことがほとんどです。
また、出血がある場合は痔だけでなく、大腸がんなどの他の病気が隠れている可能性もあります。

気になる症状がある場合は、無理に自己判断せず、一度ご相談ください。

まとめ

  • 痔には「いぼ痔」「切れ痔」「痔ろう」の3種類がある
  • それぞれ症状や治療法が異なる
  • 自分での判断が難しい場合も多い
  • 気になる症状は早めの相談が安心につながる

おしりの症状はデリケートで、受診をためらってしまう方も多いですが、適切に診断・治療することで、症状は改善につながる可能性があります。

当院では、女性の患者さんにも安心してご相談いただける環境づくりを心がけています。
どうぞお気軽にご相談ください。